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山ワサビの思い出 [食材]

GWに実家に帰っていた弟が色々お土産をもって帰ってくれました。定番の毛ガニやホッケの開きのほか、裏の畑から朝採れの、山ウド、アイヌネギ(ギョウジャニンニク)、山ワサビをもらいました。

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山ワサビは、最近ではお土産として売られたり、東京でも北海道料理のお店で食べられるようになりましたが、私が子供の頃はお店で売っているどころか北海道の田舎でも、周りでは誰も食べていませんでした。もちろん、うちでも食べてませんでした。

小学校5年の頃、友達と遊んだ帰りに、近道して田んぼを突っ切って帰るときに、あぜ道になんだか見たことあるような草が生えていて、「これ、何だっけ?」って記憶に残っていたのです。

その頃の私は、植物図鑑が大好きで、あまりにボロボロになって小学生の間に3回も買い替えたり、親が持っていた北海道の山菜図鑑やきのこ図鑑を枕元に置いては寝る前にしょっちゅう眺めていたのです。今から思うと、変わった子供ですよねぇ~。 そんな情熱があったんなら、植物博士にでもなればよかったのに^^;。

で、近所のあぜ道に生えているのが、山ワサビだと気づいたのです。

翌日、「この、山ワサビっていうの、〇〇さんちのあぜに生えてたよ!!」 と親に報告すると、父が 「本当か!? この山ワサビ、食べたことあるけど珍しいものだから採ってこい。」と言われ、翌日、その植物を見つけた田んぼで作業してた近所のおばさんに「これ、採ってもいい?」とことわって掘らせてもらったのでした。おばさんはかなり不思議そうな顔してました。

すりおろして、刻み海苔をたっぷりかけて、醤油をたらして、混ぜたものを炊きたてのご飯にのっけて食べます。

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辛いけど、うま~い!! ワサビとはちょっと違う辛さが刺激的です。こうして、山ワサビの虜になった我が家では、掘ってきた山ワサビの一部を家の裏に植えてみたのでした。

その後、山ワサビは道内ではかなりポピュラーな野菜となりました。回転寿司とかでイカの上にのってたりすることも。ちなみに、別名は「セイヨウワサビ」。イギリスに行ったときにスーパーで Horse Radish (ホースラディッシュ) という名称で売っていて、ローストビーフについてきてビックリしたものです。

子供の頃はそこら中に野生化してた山ワサビですが、採られちゃったのか今は見かけなくなりました。裏の畑に植えた山ワサビは結構丈夫なのでどんどん増えて人にも分けてあげたりしていたのですが、留守にしている時などにうちの裏の畑に勝手に入って植えてある山菜を持っていく悪い人達がいるらしく、ここ10年で激減してしまいました。ひどいですよねぇ。


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せいちゃん

なが~いくちばしさん コメントありがとうございました。
by せいちゃん (2010-05-11 09:57) 

あっち

>せいちゃんさん
こちらこそ♪
by あっち (2010-05-18 20:11) 

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